消費者志向自主宣言活動報告書

2019年12月23日 改訂

株式会社キョーエイ

埴渕 恒平

理念

  • 地域社会の衣・食・住を守り、より文化的でより豊かな生活をお客様に提供します。
  • お客様と共に地域の文化を積極的に支え、発展に貢献し、また自らが文化を創造できるように活動します。
  • 生産者様、お取引先様とともに、お客様の暮らす地域社会の発展に貢献します。
  • お客様に安全な商品を提供し、安心して利用していただく信用・信頼関係を構築します。

取組方針

1. 経営トップのコミットメント
  • 市民の生活を守る砦となるような企業として、生産者様、お取引先様、お客様の三方が笑顔でいられる持続可能な経済活動を行います。
  • 食品の安心・安全に心がけ、商品やサービスの高質化、安くて新鮮な食品を提供し続ける明るく快適な店づくりをモットーとし、地域密着を軸に、「地産地消」「地産他消」を推進します。
  • 安心第一の商品を揃え、お客様に「便利さと楽しさと安心」を提供し続けます。
  • お客様とのコミュニケーションを大切にし、地域に溶け込んだ企業を目指します。
  • 地域社会へのエシカル活動を積極的に推進し、地道に継続していきます。
主な取組み・成果
  • 消費者自主宣言のパンフレット及び動画の作成
    • 消費者自主宣言についてのパンフレットを作成し、ステークホルダーへも説明のうえ、理念・方針の共有化を図りました。
      また、販売店舗店頭にて作成した動画を放映することにより、従業員を含め、お客様に、弊社がどのような企業であるのか、かつ、どの方向性を持って運営しているのかを広報し、周知致しました。「消費者志向自主宣言」をホームページのコンテンツを追加し、そこに掲載することで、より見やすく、分かりやすくなりました。
  • 「地産地消」から「地産他消」の推進
    • 生産者様が精魂込めて作った農産物を自分で値段をつけて、好きな量だけ出荷できる現代版楽市楽座である「すきとく市」は地産地消の理念に基づき、農業の後継者問題の解決、「農家の所得向上」を推進すべく全店展開しました。その後、販路を拡大し、関西圏の地場スーパーマーケットでの「すきとく市」の導入を実現させました。関西圏でも圧倒的な支持を受け、現在5府県のスーパーマーケット7社89店舗にまで成長を遂げています。
  • 「レジ袋サクゲン作戦」の取組み
    • 国際問題となっている海洋プラごみに向けた取組みとして「レジ袋」を少しでも削減するために、店頭で開催している「はっぴぃエコプラザ(資源ごみ回収)」で広くお客様や従業員からショッピングバッグを回収し、店内で配布することでレジ袋削減を目指しました。SNSなどを活用し、地域の方々にご家庭で眠っている紙袋をもってきてもらうよう周知活動も展開し、お客様との共有理念を創出し、ステークホルダーや消費者の方々を持続可能な開発目標への共同参加へと巻き込みました。
  • 食品ロス対策を全店展開に拡大
    • 食品廃棄物の「再使用」「再生化」を通じて「食品ロスのない世界を実現すること」を目指し、2018年12月よりまだ食べられるにもかかわらず、賞味期限が近づいたといった理由で販売できない野菜や果物などの食品を、食べ物に困っている人に届ける「フードバンク」活動を開始しました。長年の取組みの中で、関連者の幸福を考えながら成長拡大していった産直市場「すきとく市」、福祉の雇用拡大と資源ゴミ回収を両立させた「はっぴぃエコプラザ」と連携することにより、それぞれがオリジナリティを維持しながら、はっぴぃエコプラザの障害福祉施設設置者と協力をし、福祉施設・生活困窮者に食品の提供または譲渡を行い、食品ロスを削減し生活困窮者を支援するフードバンクを全店に拡大展開しました。
  • 地域へのエシカル活動の積極的推進
    • 地域の消費者の方々を対象に、月一度の頻度で、世界的に取り組まなければならない「プラスチック問題」や「食品ロス」、「思いやりをもった消費」等に関する情報を講座を通してお伝えし、SDGsやエシカル消費について啓発・推進を図りました。
2. コーポレートガバナンスの確保
  • お客様からのお問い合わせによる情報収集をし、関連部署による分析・原因究明を図るとともに、トップによる適切な是正処置の検討を含め、全社員が「お客様目線」で対応していきます。
  • 外部機関から各専門の講師を招き、従業員に徹底できるよう教育に力を入れ、コンプライアンスを徹底します。
主な取組み・成果
  • 「お客様目線」での情報収集から是正処置へ
    • SNSやお電話などから届けられる「お客様からのお問い合わせ」や「お客様の声」を迅速に担当部署にて分析し、トップや関連部署への連絡、協議、是正処置の決定などの一連の工程を、「お客様目線」から鑑み対応を図りました。
  • 全社一丸となった教育
    • 月に一度の頻度で、運営に不可欠な各専門分野からの外部講師を招き、統合的な視点からの指導を受け、トップ、社員、定時社員に至るまで、立場にかかわらず全社一丸となって、同じ情報を共有し、教育の徹底を図りました。お客様との円滑なコミュニケーションが取れるよう、商品知識・接客の仕方、あいさつの大切さ、そして、お客様の求めている志向まで幅広く学びました。
3. 従業員の積極的活動(企業風土や従業員の意識の醸成)
  • お客様に満足していただける商品とサービスの開発・改善をおこない、常に進化しつづける企業文化を社内に浸透させます。
  • 情報収集をしっかりおこないニーズや文化の変化に敏感な企業体質をつくります。
  • 常に安全な商品を提供することによって、お客様との信頼関係を築き、安心して購入していただけるお店づくりをします。
  • 心を一つに合わせ、お客様・お取引先様・従業員のみなさまと力を合わせ、共に栄えていけるよう、若手社員の教育を強化し、チャレンジ精神と柔軟な対応ができる「人材」を育てていきます。
主な取組み・成果
  • 「あいさつ運動」の開始
    • お客様との距離を縮め、一人一人のニーズに対応し、よりよい関係を構築するために、期間を決めてあいさつの強化を図りました。啓発ワッペンを作成し、経営トップを含む全従業員が装着することによって意識を高め、活気ある優しくあたたかい企業となれるよう、店長会議や店舗朝礼において、その意義や意味を繰り返し伝え、浸透を図っています。
  • 部門会議・店長会議の有効活用
    • 毎月店長会議を開催し、お客様からの意見を本部に伝えることでより良い店づくりに励み、毎週開催の本部における各部門会議では、それらの情報を活用し商品の品揃えや価格、売り方や売場つくりなどのアイデアを出し合い常に改善しています。
  • 若手社員の教育
    • これからを担っていく若手社員には、社会の一員としての自覚やマナー、お客様と店頭でつながるスーパーマーケットについての基本事項や情報提供のできる魅力ある売場つくり、また、他の人との共同ワークから得られるお互いを励まし合うチームワーク力、さらには人権啓発など、私たちの人と関わる業務が、お客様の気持ちに寄り添うことから始まることを伝えています。
4. 事業関連部門と品消法関連部門の有機的な連携
  • 問題発生時は、関連各部署が連携し、迅速に情報を共有化することで、問題の拡大を防止し、速やかな解決を図ります。
  • 外部検査団体のみならず、自社内にも検査室を設け、内外二重の衛生管理体制を取っています。
  • ステークホルダーと共に物流・流通改革、自社センター運営などの、創意工夫によるコスト削減をお客様に反映していきます。
主な取組み・成果
  • 自社内安心安全体制の強化
    • 自社内に微生物学的検査室を保有し、自社管理によるソ族衛生害虫コントロール等も含む作業環境管理を実施し、お客様の安全を守り日常的に安心してご利用いただける状態を維持しています。仕入商品に対しても、取引先様の定期的な工場検査などでその安全性を確認し、仕入れから販売までの統合的な商品の品質管理、また法令順守による食品表示への対応を強化しました。
  • 物流力拡大
    • 四国島内はもとより、関西圏にまで自社便を走らせ、帰り便の活用による物流量の増加を図ることによりコストを削減しよりコストバリューを生み出し、お客様の潤いある生活に繋げています。
  • 問題解決力強化
    • 問題が発生した場合、担当部署へ迅速に連絡し、対応該当部署にて分析ののち、その内容をトップや関連部署へ連絡、対応方法の協議、是正処置の決定などの一連の流れを、関連部署の参画により迅速な問題解決と再発防止の情報共有をしました。
5. 消費者への情報提供の充実
  • 商品の品質やこだわりを開示し、健康や食育に関する情報を提供します。
  • 地産地消を推奨し、生産者の顔の見える化を実施し、より安心できる地元密着、地域密着な販売を推進します。
主な取組み・成果
  • 「すきとく市生産者様の顔」の見える化による、つながり意識や安心感の醸成
    • 店頭に生産者様の顔写真や情報を掲示することで、商品と生産者様が結ばれ、お客様のより深い選択を可能とし、地域のつながりや商品への安心感を持っていただいています。
  • コトPOPを介してのお客様との食情報共有
    • 店頭掲示POPやパネルなどの販促物に、可能な限りの情報を盛り込み、お客様に豊富な情報をご提供しています。
  • 栄養成分表示の啓発
    • 栄養成分表示義務化に伴い、お客様が食品に含まれる熱量や栄養成分に関する情報を得ることができるようになるのを受け、その情報を基に日々の栄養や食生活の管理に活用する場としてのスーパーマーケットという立場から、お客様にその意義と活用方法を含む情報を店頭POPや従業員の説明により積極的にお伝えし、健康つくりやよりよい社会つくりを推進しました。
  • 園児のための食育プログラム開催
    • 幼稚園を対象に、授業を通して地域のスーパーマーケットの売場を利用した「見て・触って・楽しく学べる体験型食育プログラム」を開催しました。子供たちの健やかな成長に欠かせない野菜・果物であるにもかかわらず、不足しがちなこれらを摂取する大切さとバランスの良い食生活を学ぶ機会を設け、「地産地消」を軸とした地域とのつながりのあたたかさを伝えました。
  • 地域へのエシカル活動の積極的推進
    • 地域の消費者を対象に、月一度の頻度で、世界的に取り組まなければならない「プラスチック問題」や「食品ロス」、「思やりをもった消費」等に関する情報を、講座を通してお伝えしました。
6. 消費者・社会の要望を踏まえた改善・開発
  • 地域に溶け込み、地域の一部として生活を支えられる商品の品揃えの広さとサービスの深さを追求し提供します。
  • お客様の共感が得られる売場やサービスを考案し、実施して、楽しさや驚きを提供できる店舗づくりを目指します。
  • 有機栽培や無添加などの商品コンセプトを大切にし、お客様の健康への寄与が考えられる商品を積極的に販売します。
  • お客様のニーズにお応えし、社会の変化に対応すべく常に進化していきます。
  • 新しいことにチャレンジし、地域密着のハイパーローカルスーパーチェーンとして、地域の皆様と共に心を豊かに大きく成長していける企業を目指します。
主な取組み・成果
  • ホームページの革新
    • より時流に乗ったデザインにホームページを一新し、若年層のお客様からのアクセス増加を試む一方、徳島の人に懐かしんでいただける昭和からの弊社の歴史ページを新設しました。また、「消費者志向自主宣言」などの取組み事項を周知してもらうためコンテンツを追加するとともに、「お問い合わせ」欄を設置し、お客様との双方向の情報交換を可能にしました。さらスマートフォンにも対応しやすくし、お客様が必要とされる情報を得やすく、より身近に感じていただける工夫を凝らしました。
  • デジタルサイネージを活用したSDGsの啓発
    • 国際的にその取組みが急がれているSDGsに関して、お客様に広く情報提供し、行動を促す目的で啓発動画を作成し、店頭に設置しているデジタルサイネージで繰り返し流すことによって啓発活動を行い、社会の変化に共に対応していける地盤つくりを実施しています。
  • 目安箱の設置
    • 店頭に目安箱を設置し、お客様のご意見をいただきやすくしました。
  • お客様とのコミュニケーション強化
    • あいさつ運動で、こちらからより積極的に語りかけることで、お客様が話しやすい環境つくりに努めています。また、SNSのツイッターによっても心のつぶやきを拾い、お客様からの情報を収集し、店舗運営や売場つくりに反映させています。

弊社社是「市民生活を守る砦となれ」の精神のもと、
これからも、よりお客様に寄り添い、共に歩んでいけるよう尽力して参ります。

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